沿線さんぽ

注目の新施設「まほろば健康パーク」、
歴史の詰まった安堵町を散策!

駅前で長年親しまれた浄化センター公園が、「まほろば健康パーク」としてリニューアルオープン。駅西側に広がる安堵町には太子道が通り、聖徳太子ゆかりの史跡が点在する。

ファミリー公園前駅

7月1日にオープンする“まほろば健康パーク”の玄関口となる同駅。1日の乗降数は約350人だが、オープン後は多数の利用者が見込まれる。現在は終日無人駅で、改札業務は平端駅からの遠隔支援で対応する。

樸木あらき

畑の中に建つ自家製天然酵母で作るこだわりのパン屋さん。もちっとした食感と噛むほどに味わい深いオリジナルのパンやお菓子、ケーキを楽しめる。地元食材を中心に季節の野菜をふんだんに使ったヘルシーなランチも人気。
TEL/0743-57-9300
時/10:30~19:00(LO16:30)
休/日・月・火曜(第1日曜は営業)
P/あり

まほろば健康パーク

新設の県営プール「スイムピア奈良」は屋内外プールやトレーニングジム、フィットネススタジオを備える。ファミリープールは流れるプールと流水スライダーをメーンに全面リニューアル。公園の子ども広場では大型複合遊具が楽しめる。
TEL/0743-57-2782 (スイムピア奈良)
0743-59-0036(ファミリープール)

額安寺

聖徳太子が創建した学問道場“熊凝くまごり精舎”の跡地に建立され、大安寺の前身といわれる古刹。本尊の十一面観音菩薩像や、日本最古の乾漆虚空蔵菩薩半跏像かんしつこくぞうぼさつはんかぞう(国重文)が迎える。境内に建つ美しい造形の宝篋印塔ほうきょういんとうは記銘を持つものとして我が国2番目の古さという。
TEL/0743-59-1128  
時/10:00~16:30
¥/300円(中学生以下無料) 
P/あり  HP/kakuanji.jp

中家住宅(国重文)

二重の堀と竹やぶを有し、広さ約11,500㎡に及ぶ環濠屋敷。中世土豪の平城式居館の姿を伝え、かやと瓦ぶきの屋根が特徴的な大和棟の主屋や持仏堂などが残る。240年前の姿を残す新座敷からは、江戸時代の役人をもてなした“入り船の庭”の景観を楽しめる。
TEL/0743-57-2284  
時/10:00~17:00
¥/中家住宅維持管理協力金 500円
休/8/1~31、12/20~1/10  
P/あり ※見学は要予約

極楽寺

聖徳太子によって建立された46か寺の一つで、水子供養で知られる寺院。平安時代の姿を保つ本尊の阿弥陀如来坐像や、大般若経全600巻(共に国重文)を有する。境内の大仏殿には、原爆犠牲者を弔うため広島市にまつられた後、半世紀の間行方がわからなくなっていた“広島大仏”が安置される。
TEL/0743-57-2231
時/8:00〜17:00  ¥/無料
HP/www.gokurakuji.org

飽波あくなみ神社

聖徳太子の飽波宮跡と伝えられ、極楽寺とともに建立された神社。素戔嗚すさのお命を祭神とし、境内には聖徳太子が飛鳥宮と斑鳩宮の往来の際に、愛馬の黒駒と共に休憩をしたといわれる“太子腰掛け石”が残る。

安堵町 歴史民俗資料館

地域の庄屋役を務めた今村氏の旧屋敷を活用した資料館。幕末の天誅組に加わった伴林光平らと親交のあった今村文吾や、明治時代に堺県(現大阪府)から奈良県を独立・再設置に導いた今村勤三など、今村氏に関する資料を展示する。町の伝統産業“灯芯ひき”に関する民俗資料も。
TEL/0743-57-5090  
時/9:00~17:00
¥/大人200円、大・高生100円、中・小生50円
休/火曜(祝日の場合は翌平日)

富本憲吉の生家跡

陶芸家として初めて人間国宝となった巨匠、富本憲吉の生家。作品の一部は安堵町役場に展示される。飽波神社の鳥居には同氏の筆による額が掲げられ、極楽寺には同氏から寄贈された大般若経を収める箱が残る。
*この記事は2014年に取材した内容です