沿線さんぽ

縁起よい名前のモダンな駅舎を
基点に新旧スポット探訪!

全国ブランド「大阿太高原梨」の産地とニュータウンのシンボル塔的な駅を中心に、高原の空気と歴史文化を愉しもう。

福神駅

平成11年、花吉野ガーデンヒルズの街びらきに合わせて改修、英国田園風のモダンな駅舎が誕生。特急も止まる橋上駅舎は、バリアフリー配慮も万全。
駅名の「福神」にちなんで、何ともご利益のありそうな入場券は、お守りや結婚式の引出物にする人が多いとか。この駅名の由来は、駅近くの薬水八幡神社にある。

蔵王権現堂/泉徳寺

中世から近世にかけての修験道の歴史と神仏習合信仰の形を残す貴重な文化財。山門口に建つ石灯籠に「天狗山聖大権現 宝暦6年(1756)」の銘があり、山門には天狗さんと、その天狗が抱えて飛んできたという木造金剛力士像あり。お堂の内外に蔵王権現像(1569年)をはじめ、17点の石仏群。

薬水八幡神社

戦の神様で、四天王の一神“福の神”として知られる毘沙門天を祀る。戦国末期、信貴山に本城を構えた松永弾正久秀の弟・久忠がこの地に山城を構え、信貴山の毘沙門天を勧請したのが始まりとされる。信貴山朝護孫子寺管長・鈴木凰永師が、現在のお堂を復興。

大阿太高原梨園

標高150m~200mにある大阿太高原。気候風土が果樹栽培に適し、明治35年、奥徳平による二十世紀梨作りが始まって以来、多大な研究努力が続けられ、全国有数のおいしい梨の生産地となっている。4月中旬から白い花が咲き始め、8月~9月にかけて梨狩りや直売が随所で。

福神中央公園

芝広場を中心とした27000m2の広~い公園。雨水利用の噴水広場や全長64mのローラースライダー、野鳥の森などがあり、老若男女の行楽スポットだ。

今昔の里

2000坪の敷地に竪穴式住居をはじめ、竈や遠見台など、歴史に忠実に作られた建造物群を無料公開。遠見台からは、北は金剛・葛城山系、東は高見山、南は大峯・熊野山系が眺望できる。一角に陶芸教室「時雨陶房」あり。里のぐるりは桜。シーズンには花見もOKだが、マナーにはご注意を。
TEL/0747-22-7462
※見学は前もって連絡を

*この記事は2009年に取材した内容です