沿線さんぽ

古地図の町並みが今も残る
「御所まち」さんぽ

駅東に広がる「御所まち」は、江戸時代の風情が残る昔町。葛城川を挟んで、環濠が取り巻く商都だった西御所と、寺内町として整備された東御所とに分かれる。11月11日の『霜月祭』では、一部の町家の内部も公開されるよ。

近鉄御所駅

近鉄御所線の終着駅で、一日の利用者数は約4000人。ホームは2つあるが、通常使用されるのは1番ホームのみ。観光客の利用も多く、観光案内所が隣接する。

御所まち 霜月祭

毎年11月第2日曜に行われる祭りで、2012年で14回目。歴史ある町家を公開する「町家ミュージアム」や山伏衆のおねり、「霜月茶会」などが行われ、町中がおもてなしムードに。17時30分からは、メインストリートである本町通りでミニ行灯3000個を灯す「まち灯り物語」が行われる。
時/10:00~17:00
(まち灯り物語は17:30~19:30)
TEL/0745-62-3001(御所市企画観光課)
0745-65-1201(霜月祭実行委員会)

高札場

江戸時代、幕府の重要な法令などを掲げた高札を平成20年に復元。前の道が屈折しているのは、外から集落の様子がわからないようにする工夫で「遠見遮断」と呼ばれる。

中井邸

江戸時代には茶を中心にさまざまな商品を商い、庄屋も務めた中井家の邸宅。寛政4年(1792)の建築で、主屋などは国の登録有形文化財に指定されている。江戸時代の高札や検地絵図などを伝えるが、個人宅のため内部見学は不可。ただ霜月祭ではその一部が公開される。

葛城公園

噴水や水路、遊具のほか芝生広場などもあり、お弁当を広げるのに手ごろ。図書館や多目的ホールがある「アザレアホール」も隣接する。

圓照寺

天文15年(1546)に笑雲上人(桑山源吾)が創建。江戸時代前期には浄土真宗本願寺派の触頭として、同派の52か寺を統括した。東御所はこの寺を中心にできた寺内町。御所御坊とも言われ、現在も本堂・対面所・山門・鐘楼・太鼓楼という真宗御坊寺院の建造物が全て揃う。
TEL/0745-62-2833

大和鮨 夢宗庵むそうあん 柿の葉ずしヤマト 御所店

和を基調とした落ち着いた店内で、寿司や会席をはじめ揚げ物、丼物まで四季折々の和食が気軽に味わえる。もちろん名物の柿の葉寿司も販売。昼は特別サービスセットがおすすめ。
TEL/0745-62-8010
時/11:00~21:30(LO20:30)
  販売は8:00~21:00
休/無休 
P/あり
HP/www.kakinoha.com

Ohisama Cafe&Shop

御所駅ロータリー内にこの春オープン。有機栽培のコーヒー、紅茶などのほか、自家栽培の有機野菜も取り入れたモーニング、ランチメニューも充実。水・土曜日は地域の人の手作り品、有機野菜の直売もあり。
TEL/0745-62-0011
時/9:00~17:00
  (モーニングは~11:00)
休/木曜、祝日
P/あり
*この記事は2012年に取材した内容です