沿線さんぽ

新旧の住宅街と
2つの大坂山口神社をめぐる

北、西には旭ヶ丘・高山台のニュータウンが広がり、個性的なお店も多数。一方、南の穴虫、東の逢坂集落には昔ながらの風情が残り、2つの「大坂山口神社」が鎮座する。

二上駅

以前はのどかな田園地帯だったが、平成12年に旭ヶ丘、翌年には高山台住宅地が完成し利用者数は年々上昇。現在は1日約7600人が利用する。休日には二上山や當麻の里を目指すハイカーも多い。

穴虫・大坂山口神社

歴史は崇神天皇の時代にさかのぼるとされ、延喜式にも登場する古社だが、穴虫と逢坂、どちらが本家かは分からない。長い石段を登りつめた先に三間社流造の本殿が立ち、間近に拝すことができる。

逢坂・大坂山口神社

穴虫の大坂山口神社が木々に囲まれ神さびた雰囲気なのに対し、こちらは明るく、開かれた印象。細部に室町期の様式を伝える本殿は、県の指定文化財。他に多くの神像や宝物類を伝えるが、現在は二上山博物館に寄託中。
近くには聖徳太子が斑鳩から上ノ太子叡福寺へ向かわれた「太子道」が走ります。神社にも寄って行かれたかも?

旭ヶ丘近隣公園

散策道やグラウンド、遊具の整備された大規模公園で、北側の高台からは葛城・金剛の山並みが一望できる。一帯は新興住宅地だけに、家族連れやジョギングを楽しむ人でいつも賑やか。

旗尾池

聖徳太子も通った道!?
「太子道」といえば斑鳩から飛鳥へ向かう「筋違道」が有名だが、斑鳩から上ノ太子叡福寺への途上にあたるこの一帯もまた、聖徳太子が幾度も往来したとされる場所。池は太子が築いた「片岡池」と推定され、池畔からは金剛・生駒山系が見晴るかせる。

ナチュラルcafe fu-ka

週替わりの「風香ランチ」は、地元山麓の新鮮野菜や豆腐をベースにしたヘルシーランチ。メインのほか煮物、和え物など品数も豊富で、ボリューム満点ながらいつの間にか完食してしまう。人気店なので出来るだけ予約を。
TEL/0745-79-5067
時/11:00~16:00
休/月・火曜
P/あり
*この記事は2013年に取材した内容です