沿線さんぽ

万葉歌にも詠まれた聖なる山
二上山を軽快に登山

駅名にある“二上神社”とは雄岳山頂にある「葛木二上神社」のこと。登山道は整備され歩きやすいが、山道を長時間歩くことになるので、足元はしっかりとかためておこう。
ホームから見た二上山

二上神社口駅

一日の利用者は1000人程度と少な目。ただ休日は二上山を目指すハイカーが多く、また時期によっては『ふたかみパーク』へ遠足に行く小学生・幼稚園児らの姿も見られる。

加守かむもり神社

二上山の登山口に鎮座し、加守神社・葛木倭文座天羽雷命神社・葛木二上神社の三社を祭る。駅からここまでは舗装道だが、社南側からは本格的な山道に。

大津皇子二上山墓

将来を期待されながらも謀反の疑いをかけられ自害した奈良時代の皇族・大津皇子の墓とされる。同母姉の大伯皇女がその死を悲しみ残した「うつそみの人にある我れや明日よりは二上山を弟背と我が見む」の歌は有名。

雄岳山頂

標高517m。山頂には葛木二上神社が鎮まり、周辺では木々の間から大和盆地や葛城連山が望める。

雌岳山頂

木々の茂る雄岳とは対照的に、大和盆地や大阪市街が一望。標高は474m。一帯は公園化され、日時計や万葉歌碑がある。ここから馬の背まで引き返し下山、紅葉で知られる祐泉寺を過ぎると住宅地に出られる。

鳥谷口古墳

昭和58年、土取り工事中に偶然発見された墳墓。7世紀後半の方墳で、被葬者などは不明。ただこの古墳こそ、大津皇子の本当の墓との説もある。

二上山ふるさと公園 ふたかみパーク

広い園内には7000㎡の「大芝生広場」、遊具のある「わんぱく広場」やログハウス調の「おもちゃ館」などがあり、いつもにぎやか。456段の長い石段を登りつめた先には展望台も。
TEL/0745-48-7800(公園館)
時/9:00~17:00
休/火・水曜(水曜は祝日の場合は開園)
P/あり

道の駅 ふたかみパーク當麻

建物は築200年の旅籠を改装したもので、風情・ロケーションとも抜群。釜飯は注文を受けてから炊くので時間はかかるが、待つ価値十分の味だ。茶碗3杯分ほどあるので、最後はだし茶漬けでいただくのもおすすめ。
TEL/0745-48-5470
時/11:00~15:00
  (夜は予約時のみ営業)
休/月曜(祝祭日は営業、翌火曜休)
P/なし(近隣に有料Pあり)
*この記事は2012年に取材した内容です