沿線さんぽ

大阿太高原(梨花)

大阿太駅

1929年吉野鉄道の駅として開業。1944年に近畿日本鉄道吉野線の駅となる。改札口を出るとすぐに”近鉄指定 大阿太高原 梨狩園”の案内板を発見。シーズン中は行楽客で賑わう。

近鉄指定梨園 龍水園

近鉄指定の観光梨園。観光案内をしてくれたり、梨狩りが楽しめる。園内にはなんと樹齢100年を越す二十世紀梨の原木(勝利梨)があり、現在も約400個の梨を収穫している。龍水園では、二十世紀梨のほか、幸水、豊水、新高などを生産。木で熟すまで待ってから収穫するのでとっても甘い。

TEL/0747-52-3408
https://www.e-748.com/

花岡大学童話碑「百羽のつる」

花岡大学(1909~1988)は佐名伝の浄迎寺で育った。個人雑誌『まゆーら』や『おおきなかぶら』などを編集・執筆。子どもの立場から仏教の世界観を描く「仏典童話」を確立した。

佐名伝御霊神社

御祭神は井上内親王。井上内親王は聖武天皇と光明皇后の第二皇女として生まれた。770年に光仁天皇の皇后となる。実は五條市で厚く信仰されている御霊神社。佐名伝地区はもともと現在の五條市で、1952年に吉野郡大淀町へ編入された。御霊信仰はその名残。

灯ともし

伊勢参りの常夜灯。この辺りでは一番大きいもの。

おいの池

その昔、興福寺から吉野へ修行に来ていた俊快と佐名伝の娘おいのが恋に落ちた。しかし俊快は興福寺へ帰還。娘は失意のうちに身投げ。ある日、俊快は猿沢池で娘の笠を発見。娘の心が笠に乗り移り水底を通ってたどりついたと伝わる。

佐名伝遺跡

国道370号線の施設工事中、4000年前の縄文土器や2000年前の弥生土器が出土した。中には遠く離れた北日本特有のデザインを取り入れた縄文土器も。4000年前にも文化交流があったのかも。

阿太比売神社

阿陀郷の氏神で阿陀比売命(木花開耶比売命)を祀る。安産の神としても信仰されてきた。またこの辺り一帯には、阿多隼人(薩摩国阿多郡に居住した部族。皇室にも妃を出す高貴な身分)が住んでいた。彼らが現地の人に鵜飼を教えたのではないかと考えられている。

ファミリーレストラン ラッキー

ボーリング場の隣にあるファミリーレストラン。オススメは「トンカツランチ」。サクッとジューシーなとんかつはボリュームも満点。

TEL/0747-52-6937
営/8:00~17:00
休/火曜

*この記事は2009年に取材した内容です