沿線さんぽ

歴史博物館から葛城山麓の古社へ
古代史の謎を求めて歴史ウオーク

すぐ近くの角刺神社は5世紀末ごろに飯豊青皇女が政治を行ったという忍海角刺宮跡で、一帯は日本の政治の中心として栄えた場所。まずはすぐ東の歴史博物館を訪ね、古代史ウオークをスタート。

忍海おしみ

地域の人の足として、一日約2000人が利用。ホームは一面しかなく、御所行きと尺土行きの両方が同じホームに発着する。

葛城市歴史博物館

前号で紹介した屋敷山古墳の長持形石棺や古代の大寺・地光寺跡から出土した「鬼面紋軒丸瓦」など、貴重な考古資料を多数実物展示。戦国時代に活躍した布施氏・万歳氏など、奈良の中世以降の歴史を紹介する、数少ない博物館でもある。
TEL/0745-64-1414
時/9:00~17:00(入館は~16:30)
料/大人200円、高校・大学生100円、小・中学生50円
休/火曜、第2・4水曜

角刺つのさし神社

祭神は日本初の女性天皇とも言われる飯豊青皇女(飯豊天皇)。皇女はこの地にあった忍海角刺宮で政治を行ったとされ、境内には鏡代わりに使ったという鏡池が残る。また當麻寺の中将姫は、曼荼羅を織るための蓮糸をこの池から採ったとされる。

脇田神社

小さな神社だが、境内は古代の大寺・地光寺の東遺跡上にあたり、鳥居横には2mほどもある大きな東塔心礎の礎石が残る。また県道をはさんだ西側は同寺の西遺跡。有名な「鬼面紋軒丸瓦」は付近の水田から出土した。

葛木坐火雷神社かつらぎにいますほのいかずちじんじゃ笛吹神社ふえふきじんじゃ

創建は、崇神天皇の時代とも伝わるが、不明。広い境内には占いに使われた波々迦木やイチイガシなど多様な樹木に覆われ、日露戦争の戦利品として奉納された大砲が完全な形で残る。主祭神は火の神・火雷大神と音楽の神・天香山命で、飲食業や消防関係者、また楽器の上達を願う参拝者が多い。
TEL/0745-62-5024

葛城山麓公園

敷地面積12.1haを超える緑地公園。アスレチック遊具のある「子供広場」や「芝生広場」などがあり、また散策路も整備され家族で一日楽しめる。特に桜の時期や鯉のぼりの泳ぐ5月は賑やか。

羅い舞座らいぶざ 御所店

全国の旅劇団が一か月交代で登場する、昔懐かしい大衆演劇場。笑いあり、涙ありの人情芝居や華やかな舞踊ショーを開催する。公演は昼・夜の1日2回で、演目は日替わり。10月はスーパー大衆演劇劇団『下町かぶき組』が登場予定。
TEL/0745-62-5802
時/昼の部12:00開演、夜の部18:00開演(開場は各45分前)
料/1800円 
休/月1~2回不定 
P/あり
HP/www.livejapan.co.jp/raibuza

手づくり工房 Country Road

オープン以来15年、今や他府県にもファンを持つパン屋さん。ズラリ並ぶ焼き立てパンは常時約50種類。「茶がゆぱん」や「竹炭食パン」など、他店では見かけない品も多い。イートインOKで、11時まではドリンク半額!
TEL/0745-60-5340
時/7:00~18:00
休/月曜日・第2,第4火曜日、その他不定休
P/あり
*この記事は2012年に取材した内容です