沿線さんぽ

三宅町はグローブの町
職人手作りの逸品を

駅のある三宅町は、昔から野球グローブやスパイクの一大産地で、最盛期には全国生産量の90%を占めていた。特に駅名となった但馬や上但馬地区での生産が多く、現在は上質なオーダー品が人気。世界で一つのオリジナルはいかが。

但馬駅

大正7年開業。水色の独特な駅舎は平成元年に完成。1日の乗降客数は1070人(平成20年)で、平成22年3月29日から8時~17時以外は無人駅に。

2010年3月、両駅間にターミナルも完成。約150mの歩道を通って乗り換えもラクラク。

但馬のはま

この辺りは大和川船運の飛鳥川筋の船着場だった。1600年頃には王寺町の亀の瀬を中継地点に船が百隻以上も往来し、大阪からは肥料や塩が、大和からは米や雑穀が運ばれた。

三郡神社

風神、金神、水神、火神、土神など、たくさんの神々を祭る。社名の由来は式下、十市、広瀬の旧三郡に関係があるのではないかと言われている。

但馬杵築神社

出雲大社系の神社で祭神は須佐男命。本殿の右に雨乞いの神として信仰される多度神社がある。

但馬杵築神社十三重塔

境内にある石塔は元応元年(1319)の造立。三宅町の石造物としては最も古い。

牛革マウスパッド

使い込むほど愛着がわく!「牛革マウスパッド」
皮革産業で有名な三宅町らしく、グローブ用の牛革を使用したマウスパッド。サイズも大きく印鑑パッドにも使えちゃう。使い込むほど手やマウスになじむ感覚をぜひ。

やっぱりほしいオーダーメイド
憧れのオリジナルを手に入れよう!

職人が手作りするオーダーグローブ&スパイク。北は北海道、南は沖縄から注文がくるという。色はもちろん、各部のこだわりなど自分好みにオーダーでき、フィット感もばっちり。各製作所を訪問してみたよ。

新喜製作所

ブランド名は「アントラー」。最近は女子ソフトボールの選手からの注文が多いという。見えない所まで丁寧な仕事が施され、親子孫3代にわたっての注文もある。
TEL/非公開

ジャガーズ創工(株)

WBCで活躍し、ゴールデングラブ賞にも輝いた稲葉選手のスパイクを製作。作りの『但馬製』をモットーに「どんなこだわりもとことん対応します」と西岡社長。
TEL/0745-56-2177
営/8:30~17:00
休/土、日曜

トップマン

手に合わせて一つひとつ型紙を作るフルオーダーで、ぴったり感を追求する。珍しい幼児用オーダーの製作も可能だ。
TEL/0744-33-4560

アサダスポーツ

大手メーカーの製作を長年引き受け、業界トップ成長に貢献した技術を持つ。数年前からオーダー生産を始め、後継者不足の業界で、息子の恒夫さんと親子で製作に励む。
TEL/0745-56-6530
営/8:00~18:00
休/日曜日・祝日
*この記事は2010年に取材した内容です