沿線さんぽ

大和高田総合公園を抜けて
役行者ゆかりの故地へ

普段は静かながら、土・日曜は大和高田市総合公園へ向かうクラブ活動の学生らでにぎやか。さらに南には、役行者の母・刀良売(とらめ)の「ひとつ目蛙」の伝説を伝える捨篠池がある。
構内の踏切

浮孔駅

地域の人が通勤・通学の足として利用する静かな駅だが、平日朝の区間急行も停車。現在は高田市内だが、かつては北葛城郡に含まれ、駅名は安寧天皇の皇居「片塩浮孔宮」に由来する当時の地名「浮孔村」から。

\立ち寄ってみよう!/

萱堂の四方仏石
辺りでかつて使っていた小字は、萱堂。昔は層塔があったようで、駅北側には、その軸部だったという『萱堂の四方仏石』があります。

大和高田市総合公園

サッカーや軟式野球などに利用できる多目的グラウンドやテニスコート、さらに全天候型の屋内温水プールも完備する総合施設。水泳教室のほかエアロビクス、ヨーガなどの教室は1日だけの利用もOK。
TEL/0745-52-4700  
P/あり

弁天神社

行者堂

刀良売の墓

奥田蓮池公園(捨篠池)

役行者の母・刀良売が療養した場所とされ、近くには「役の行者生誕伝承地」の石碑も。一帯は公園として整備されており、蓮はもちろん、春の桜も見事。近くには刀良売の住地と伝わる福田寺行者堂や刀良売の墓などもある。

【奥田蓮池のひとつ目蛙】

池畔で療養していた刀良売は、ある日池で金色の蛙を見つけた。何気なくカヤを投げるとそれが目に当たり、蛙は一つ目となってしまった。刀良売は、やがてこの事を悔やみながら病死するが、母を失った役行者はその後修験道を開き、吉野山蔵王堂で母と蛙のため追善供養を行ったという。今も毎年7月7日にはこの池で蓮を切り取り、蓮華会(蛙飛び行事)の行われる蔵王堂などに献花される。

ヴィラージュ アキヨシ

住宅地の一軒家で営業する隠れ家フランス料理店。契約農家が育てた完全無農薬野菜を始め、調味料に至るまで全てシェフ厳選素材を使用する。時間を忘れて本格フレンチを。

TEL/0745-53-7517●完全予約制
時/11:30~13:00(入店)
  18:00~20:00(入店)
休/火・水曜日
P/あり
HP/https://www.akiyoshi-riche.jp/

*この記事は2012年に取材した内容です