沿線さんぽ

JR西日本との共同使用と いう特殊な駅で、周辺はハイキングコース「巨勢の 道」で知られている。

吉野口駅

開業は明治29年。近鉄の前身鉄道会社と国鉄との共同駅になったのは大正元年。現在、駅を管理するのはJR西日本だが、全5線のうち1・2番線を近鉄が使用する。駅舎は木造の瓦葺きで歴史が感じられる。

柳屋

創業明治44年の老舗が作る柿の葉寿司の駅弁で、サバとサーモンの「ミックス」や名物の「鮎ずし」などを販売。

巨勢寺跡

聖徳太子の創建と伝えられる巨勢寺。「日本書紀」には686年に名が見られ、当時の寺院としてはかなり大規模であったと思われる。

玉椿山阿吽寺 あうんじ

巨勢寺の子院の一つ。平安時代に巨勢川が氾濫したとき、里人を助けた阿吽法師を玉椿精舎(巨勢寺)に住まわしたのが由来。椿の名所として有名。

正福寺

巨勢寺の子院には阿吽寺と勝福寺があり、勝福寺は江戸時代に正福寺と改められた。両寺ともに巨勢寺の礎石や古仏像などを今に伝えている。

雲雀ヶ塚 ひばりがづか

奈良時代、宮人が巨勢の里でヒバリを鳴き比べさせたところ、一方が血を吐いて倒れてしまった。哀れに思いここに手厚く葬ったという伝承の塚。

*この記事は2009年に取材した内容です